性器ヘルペス
性器ヘルペスとは、単純ヘルペスウイルス(HSV)によって引き起こされる性感染症(STI)です。
HSVには以下の2種類があります。
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HSV-1:主に口唇ヘルペス(唇や口周りの水ぶくれ)を引き起こしますが、オーラルセックスによって性器にも感染することがあります。
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HSV-2:主に性器周辺に感染し、性器ヘルペスの原因となります。
感染経路
性器ヘルペスは、ウイルスに感染した部位の粘膜や皮膚との接触によって感染します。
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膣性交、肛門性交、口腔性交
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オーラルセックスによる口唇ヘルペスから性器への感染
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ウイルスが付着した手や性具を介した感染
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母子感染:出産時に母親から赤ちゃんへ感染することもあります。
症状
性器ヘルペスは、初感染時と再発時で症状の程度が異なります。
初感染時の症状(感染後2〜10日で発症)
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性器や肛門周辺の痛みやかゆみ
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赤い発疹や水ぶくれが現れる
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水ぶくれが破れて潰瘍(ただれ)になる
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排尿時の痛みやリンパ節の腫れ
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発熱、頭痛、倦怠感
初感染時は症状が重く、治るまで2〜4週間かかることがあります。
再発時の症状
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軽度の痛みやかゆみ
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小さな水ぶくれや赤みが現れる
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再発部位は同じことが多い
ストレス、疲労、免疫力の低下が再発のきっかけになることがあります。
検査方法
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視診:医師が症状を目視で確認
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ウイルス検査:水ぶくれや潰瘍の内容物を採取してウイルスを検出
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血液検査:ウイルスに対する抗体の有無を調べる
治療方法
性器ヘルペスは、ウイルスを完全に除去する治療法はありません。
しかし、抗ウイルス薬を使うことで症状を和らげ、回復を早めることができます。
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アシクロビル、バラシクロビルなどの抗ウイルス薬
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飲み薬または塗り薬として使用
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重症の場合は点滴治療が行われることも
早期治療が再発リスクを軽減します。
予防方法
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コンドームを正しく使用する(ただし、感染部位がコンドームで覆われていない場合は感染のリスクが残ります)
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性行為の前にパートナーと感染症の有無を確認する
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オーラルセックスの際も注意する
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症状がある間は性行為を控える
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免疫力を保つために健康的な生活を心がける
まとめ
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性器ヘルペスは完治しにくいものの、適切な治療で症状を抑えることが可能です。
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再発予防のためにも、早期の診断と治療が重要です。
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性行為を行う前に、お互いに感染症のリスクについて話し合うことが感染拡大を防ぐ鍵となります。
症状に心当たりがある場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
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