慢性気管支炎

慢性気管支炎(まんせいきかんしえん)とは、気管支に慢性的な炎症が起こる病気で、主に「咳(せき)」と「痰(たん)」が長期間(少なくとも2年以上、1年のうち3か月以上)続くのが特徴です。


🔹 特徴

  • 気道(気管支)が炎症で腫れたり、粘液(痰)を多く分泌することで狭くなる

  • 咳や痰が毎日のように出る

  • 朝方に強く現れることが多い


🔹 主な原因

  1. 喫煙(最大の原因)

  2. 大気汚染、粉塵、化学物質

  3. 呼吸器感染症の繰り返し

  4. アレルギー体質や遺伝的要素(まれ)


🔹 症状

  • 持続的な咳

  • 粘り気のある痰(ときに黄色や緑色になる)

  • 息苦しさ(進行すると)

  • 呼吸音の変化(ゼーゼー・ヒューヒュー)


🔹 慢性気管支炎とCOPDの関係

慢性気管支炎は、COPDの一部です。COPDは「慢性気管支炎」+「肺気腫」という2つの病態をあわせた病名です。つまり、慢性気管支炎はCOPDの「咳・痰が中心のタイプ」と言えます。


🔹 治療

  • 禁煙(最も大事)

  • 吸入薬(気管支拡張薬など)

  • 去痰薬

  • 抗菌薬(感染が関係している場合)

  • 呼吸リハビリ

  • 定期的なワクチン接種(インフルエンザ・肺炎球菌)


🔹 注意点

  • 進行すると、肺気腫を伴いCOPDとして重症化することがあります

  • 早めに対処することで、進行を遅らせることが可能です

投稿 慢性気管支炎メプラス - MEPLUS に最初に表示されました。

前の記事

COPDNew!!

次の記事

肺気腫New!!