アフィル
「-afil(アフィル)」は、ホスホジエステラーゼ5(PDE5)阻害薬に共通する国際一般名(INN)の接尾語です。
「-afil」とは?
項目 | 内容 |
---|---|
接尾語(suffix) | -afil |
薬剤群 | PDE5阻害薬 |
標的酵素 | ホスホジエステラーゼ5型(PDE5) |
主な適応症 | 勃起不全(ED)、肺動脈性肺高血圧症(PAH)、前立腺肥大症に伴う排尿障害など |
代表薬 | シルデナフィル、タダラフィル、バルデナフィルなど |
主な「-afil」薬剤
一般名 | 商品名(日本) | 主な用途 | 特徴 |
---|---|---|---|
シルデナフィル(Sildenafil) | バイアグラ、レバチオ | ED、PAH | 効果発現30分後、持続4時間程度 |
バルデナフィル(Vardenafil) | レビトラ | ED | 即効性(15〜30分以内)、持続は5時間程度 |
タダラフィル(Tadalafil) | シアリス、アドシルカ | ED、PAH、前立腺肥大症 | 発現1〜2時間、持続36時間以上「ウィークエンドピル」とも |
アバナフィル(Avanafil) | ステンドラ(国内未承認) | ED | 即効性(15分以内)、副作用が少ない |
作用機序
- 性的刺激により一酸化窒素(NO)が分泌される
- NOによりグアニル酸シクラーゼが活性化し、cGMP(環状グアノシン一リン酸)が増加
- cGMPが平滑筋を弛緩 → 血管拡張 → 陰茎海綿体への血流増加
- PDE5はこのcGMPを分解する酵素
- PDE5阻害薬(-afil)はこれを阻害し、cGMPを維持 → 勃起をサポート
※性的刺激がなければ効果を発揮しません。
注意事項・副作用
分類 | 内容 |
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併用禁忌薬 | ニトログリセリンなど硝酸薬(重篤な低血圧のリスク) |
副作用 | 頭痛、顔面紅潮、鼻づまり、消化不良、視覚異常(青色視) |
重篤な副作用 | まれに持続勃起症(プリアピズム)、視力・聴力障害 など |
服用タイミング | ED目的では性行為の1時間前、PAHでは定期服用(薬剤による) |
まとめ
「-afil」はPDE5阻害薬の共通名詞であり、勃起不全や肺高血圧症などに用いられ、cGMPの分解を防いで血管拡張作用を発揮します。代表薬には「バイアグラ(シルデナフィル)」「シアリス(タダラフィル)」などがあり、用途・作用時間・副作用の違いによって使い分けられます。
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