バルデナフィルの警告事項

■ バルデナフィルの警告

1. 硝酸剤・NO供与剤との併用禁忌

● 内容:

バルデナフィルは、硝酸剤や一酸化窒素(NO)供与剤との併用により、急激で過度な血圧低下を引き起こす可能性があります。

● 該当する薬剤の例:

分類 一般名・商品名の例
硝酸剤(ニトレート) ニトログリセリン(ニトロペン等)
硝酸イソソルビド(フランドル等)
硝酸亜鉛イソソルビド
NO供与剤 ニコランジル(シグマート)
亜硝酸アミル(救心などに含まれることあり)

● 注意点:

  • バルデナフィル投与にこれらが使用されていないことを確認。
  • 投与中・投与後も一定時間は、これらの薬剤を絶対に使用してはなりません
  • 併用により、重篤な低血圧、失神、心筋虚血、心筋梗塞などを引き起こすことがあります。

2. 心血管疾患の有無の確認

● 内容:

バルデナフィルの使用により、心筋梗塞や狭心症、不整脈などの重篤な心血管系の有害事象が報告されています。

● 対応:

  • 投与前に患者の心血管系の状態を確認することが必要です。
    • 例:心筋梗塞の既往、心不全、狭心症、脳梗塞や脳出血の既往など。
  • 性的活動自体が心臓に負荷をかけるため、性行為に耐えられるかを医師が評価することが重要です。

臨床上の実際

  • 高齢者や循環器疾患のある方、糖尿病患者では、心臓や血管への負担が強まる可能性があるため、慎重な投与判断が必要です。
  • バルデナフィルはあくまで性的刺激があって初めて効果を発揮する薬剤であるため、心臓への負担を事前に評価せず安易に処方すると生命に関わる危険があります。

医師が行うべき対応まとめ

対応項目 内容
薬剤併用歴の確認 硝酸剤、NO供与薬の使用有無を必ず確認
心血管系の既往歴の有無 心筋梗塞、狭心症、不整脈、脳血管疾患など
身体活動に対する心機能の評価 性行為に耐えうるかを判断
投与中止後の薬剤制限 バルデナフィル服用後、少なくとも24時間は硝酸剤の使用を避ける(製品によって異なる)

 

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