バルデナフィルの用法及び用量

バルデナフィルの用法および用量は、効果と安全性のバランスを考慮して慎重に設計されています。


バルデナフィルの用法及び用量(詳細解説)


通常の成人男性に対する投与

「通常、成人には1日1回バルデナフィルとして10mgを性行為の約1時間前に経口投与する」

解説:

  • 初回は10mgが標準用量です。
  • 投与のタイミングは性行為の約1時間前が目安。これは薬の血中濃度が最大になる時間(Tmax:約0.7~1.1時間)に合わせているためです。
  • 効果の持続時間は約4~5時間程度ですが、個人差があります。

効果不十分時の増量

「10mgの投与で十分な効果が得られず、忍容性が良好と判断された器質性又は混合型勃起不全患者には、20mgに増量できる」

解説:

  • 「忍容性が良好」とは、副作用が出なかったり、体が薬に問題なく適応していることを意味します。
  • 器質性ED:糖尿病、動脈硬化、外傷などによるもの
  • 混合型ED:精神的要因と器質的要因が混ざっているタイプ
  • このようなタイプのEDでは10mgでは効果が不十分な場合があり、20mgまで増量することが認められています。
  • ただし、自己判断での増量は絶対に避けるべきです。医師の指導が必要です。

高齢者・中等度の肝障害患者に対する用量調整

「高齢者(65歳以上)、中等度の肝障害のある患者では、5mgを開始用量とし、最高用量は10mgとする」

解説:

  • 高齢者や肝機能が低下している人では、薬が体内に長く残りやすいため、血中濃度が上がりやすくなります。
  • その結果、副作用(頭痛、血圧低下、視覚異常など)リスクが高くなるため、慎重に低用量から開始します。
  • 肝臓で代謝されるCYP3A4酵素が関与しているため、肝機能の程度によって注意が必要です。

投与回数と間隔

「1日の投与は1回とし、投与間隔は24時間以上とすること」

解説:

  • バルデナフィルは1日1回の使用が原則。連続投与は過剰な血中濃度上昇や副作用の原因になります。
  • 24時間未満の再投与は危険です。たとえ前回が効果不十分だったとしても、再投与は翌日以降に行う必要があります。

まとめ表:バルデナフィルの用量

区分 推奨用量 説明
成人男性(初回) 10mg 性行為1時間前に服用
効果不十分時 最大20mg 医師の判断で増量可(器質性または混合型ED)
高齢者(65歳以上) 5mg開始、最大10mg 血中濃度上昇に注意
中等度の肝障害 5mg開始、最大10mg 肝代謝遅延による副作用回避
投与頻度 1日1回 24時間以上間隔を空ける

注意点

  • 空腹時のほうが吸収が良いため、食後すぐの服用は避けるのが望ましいです(特に高脂肪食は吸収を遅らせます)。
  • アルコールの過剰摂取は勃起を妨げることがあり、薬の効果にも影響を与えます。

 

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