バルデナフィルの効能または効果

バルデナフィルの効能または効果は、「勃起不全(ED:Erectile Dysfunction)」の改善です。具体的には、「満足な性行為を行うに十分な勃起およびその維持ができない状態」に対する治療を目的としています。


■ 勃起不全(ED)の概要

勃起不全とは、「性的刺激があっても十分な勃起が得られない、または勃起が維持できないために満足な性交が行えない状態」をいいます。以下のようなケースが含まれます:

  • 勃起が起こらない(完全型ED)
  • 勃起はするが途中で萎えてしまう(中折れ)
  • 勃起はできるが硬さが不十分(硬度不全)

■ バルデナフィルの作用機序(メカニズム)

1. 通常の勃起の仕組み

  • 性的刺激により、陰茎の神経終末から一酸化窒素(NO)が放出されます。
  • NOは、環状グアノシン一リン酸(cGMP)という物質を増加させます。
  • cGMPは陰茎の海綿体平滑筋を弛緩させ、血流が増加し勃起が起こります。

2. PDE5の役割と問題

  • PDE5(ホスホジエステラーゼ5)は、cGMPを分解して勃起を終息させる酵素です。
  • この酵素が過剰に働いていると、cGMPがすぐ分解されて勃起が十分に起こらず維持できません。

3. バルデナフィルの働き

  • バルデナフィルはPDE5を阻害することで、cGMPの分解を防ぎ、その濃度を維持します。
  • 結果として、性的刺激による勃起を助け、自然な性反応に近い形で勃起の維持を可能にします

■ 適応対象(使用が適切な人)

バルデナフィルは、以下のような患者に適応されます:

  • 器質性ED(糖尿病、動脈硬化、手術後などによる血管・神経障害が原因)
  • 心因性ED(ストレス、精神的プレッシャーが原因)
  • 混合型ED(心因性と器質性の両方が絡む)

性的刺激が前提となるため、服用しただけで自動的に勃起する薬ではありません。


■ 効果の臨床的意義

  • バルデナフィルの服用により、陰茎の血流が改善され、勃起の質が向上します。
  • 勃起の硬さ、持続時間、満足度が改善され、性交の成功率が高まるとされています。
  • 服用継続によって、EDに伴う自信の喪失や心理的萎縮も緩和されるケースが多く報告されています。

■ 効果が出にくいケースと対応

  • 十分な性的刺激がない(視覚・触覚的刺激が必要)
  • 食後すぐや脂肪分の多い食事後に服用した
  • 心因性EDが極度に強い(例えば強いパフォーマンス不安など)
  • 神経損傷や血管障害が高度な場合

こうしたケースでは、服用タイミングの見直し心理的支援との併用などが必要になることがあります。

 

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