腸活と食物繊維

腸活において非常に重要な「食物繊維の摂取」について、詳しく解説します。


■ 食物繊維とは?

食物繊維とは、人の消化酵素では消化されない炭水化物の一種です。腸内を掃除する働きや、腸内細菌(特に善玉菌)のエサになるなど、腸活に欠かせない栄養素です。


■ 食物繊維の種類と特徴

食物繊維は大きく2種類に分けられます。

種類 特徴 主な効果 多く含まれる食品
水溶性食物繊維 水に溶けてゲル状になる ・腸内の善玉菌のエサになる・血糖値の上昇を抑える・コレステロールの排出 海藻類、果物(りんご・バナナ)、大麦、オクラ、こんにゃく
不溶性食物繊維 水に溶けずに腸で膨らむ ・腸を刺激してぜん動運動を促進・便のかさを増やす 野菜(ごぼう、キャベツ)、豆類、穀類(玄米、全粒粉)、きのこ類

※ 両方のバランスをとることが大切です。


■ 食物繊維の腸活効果

  • 便通の改善(便秘・下痢の予防)
  • 善玉菌の増加(プレバイオティクス効果)
  • 有害物質の排出(発がん性物質などを吸着して体外に)
  • 腸内環境のpHバランス改善
  • 食後血糖値の上昇抑制(糖尿病予防)
  • ダイエット・満腹感の持続

■ 1日の理想摂取量(日本人の食事摂取基準)

  • 成人男性:21g以上
  • 成人女性:18g以上

(※現代の日本人の平均摂取量は14g前後と、目標に届いていないのが現状)


■ 食物繊維を効果的に摂るコツ

方法 説明
主食を「白米→玄米・雑穀米」に変える 不溶性食物繊維が増える
サラダだけでなく、温野菜やスープにする 食物繊維の吸収がしやすくなる
おやつを「果物・ナッツ」にする 食物繊維+ビタミンも摂取可能
毎日1品は「海藻・きのこ・豆類」を意識して摂る 水溶性と不溶性の両方が含まれている
「発酵食品」と一緒に摂る 食物繊維が善玉菌のエサとなり、相乗効果が高まる

■ 食物繊維が多い代表的な食品(100gあたり)

食品 食物繊維量(g) 備考
干しひじき 約43g 水溶性と不溶性両方を含む
ごぼう(生) 約6g 不溶性が中心
玄米 約3g 主食で自然に摂取可能
枝豆(ゆで) 約5g タンパク質も豊富
りんご(皮付き) 約2g 水溶性が多い(ペクチン)
バナナ 約1g オリゴ糖も含み善玉菌のエサに

■ 食物繊維摂取の注意点

  • 一度に大量摂取すると、お腹が張る・ガスが出る・下痢などの症状が出る場合があります。
  • 水分と一緒に摂ることが重要(便のカサを増やしてスムーズに排出)

 

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