ウゴービ

【ウゴービ(Wegovy)とは?】

ウゴービ(一般名:セマグルチド)は、肥満や過体重の人のために開発された週1回投与の注射型GLP-1受容体作動薬です。製造はノボ ノルディスク社(Novo Nordisk)。


【基本情報】

項目 内容
一般名 セマグルチド(Semaglutide)
商品名 ウゴービ(Wegovy)
製薬会社 ノボ ノルディスク(Novo Nordisk)
作用機序 GLP-1受容体に作用 → 食欲抑制、胃排出遅延、血糖コントロール
投与方法 週1回皮下注射(自宅で自己注射可)
日本での承認 2023年に肥満症治療薬として承認済み
保険適用 原則自由診療(ただし、BMI35以上などで一部条件付き保険適用あり)

【適応(使用対象)】

ウゴービは、以下の条件を満たす人を対象としています:

  • BMI 27以上で、かつ高血圧、脂質異常症、2型糖尿病などの併存疾患がある
  • または、BMI 30以上の肥満

※美容目的のみでの使用は「オフラベル」とされ、自由診療扱いになります。


【ダイエット効果】

ウゴービの臨床試験(STEP試験シリーズ)では:

  • 平均して体重の10〜15%の減量
  • 一部では20%以上の体重減少

たとえば、体重100kgの人であれば10~15kgの減量が見込めるという強力な効果があります。


【副作用】

主な副作用には以下があり、初期に特に注意が必要です:

  • 消化器症状(吐き気、嘔吐、便秘、下痢)
  • 食欲不振
  • 倦怠感、頭痛
  • まれに:膵炎、胆石症、腎機能障害
  • 甲状腺髄様がんのリスク(動物実験での報告。人間での明確な関連は未確定)

【価格(自由診療の場合)】

  • 日本の美容クリニックなどでの自由診療では、月5〜8万円程度
  • 初回は医師の診察や血液検査が必要(+1〜2万円)

※価格はクリニックごとに異なり、薬剤の在庫状況によって変動します。


【入手・流通状況(2025年現在)】

  • 日本では需要の増加により、供給が不安定な状況が続いています。
  • 「オゼンピック」と成分が同じため、代用されることもありますが、用量が異なるため注意が必要。

【使用上の注意】

  • 初回は低用量からスタート(例:0.25mg)し、数週間かけて漸増(最大2.4mg)
  • 継続的な医師の診察と体調確認が必要
  • 食事や運動と併用することで、より高い効果が見込めます

【ウゴービ vs オゼンピック】

特徴 ウゴービ(Wegovy) オゼンピック(Ozempic)
主な適応 肥満症 2型糖尿病
最大用量 2.4mg/週 1.0mg/週(日本では)
ダイエット効果 ◎(10~15%) △(5~7%)
保険適用 一部対象にあり 糖尿病治療では適用

まとめ

ウゴービは、現在の医療ダイエットの中で最も効果的とされる注射薬のひとつであり、週1回の投与で強力な食欲抑制と体重減少が可能です。ただし副作用や高価格、継続投与の必要性など、使用には慎重な判断が求められます。

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