ウゴービの効能・効果
【効能・効果の記載内容】
「肥満症」
ただし、高血圧、脂質異常症又は2型糖尿病のいずれかを有し、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られず、以下に該当する場合に限る。
・BMIが27kg/m²以上であり、2つ以上の肥満に関連する健康障害を有する
・BMIが35kg/m²以上
【それぞれの要件の解説】
① 対象となる疾患:肥満症
- 医学的に診断される「肥満症」であることが前提。
- ただの“見た目の肥満”ではなく、医学的に治療対象とされる状態です。
② 高血圧、脂質異常症、または2型糖尿病のいずれかを有している
- 肥満に加えて、合併症(生活習慣病)の1つ以上があること。
- 高血圧:血圧が高い
- 脂質異常症:コレステロールや中性脂肪の値が高い
- 2型糖尿病:血糖コントロールの異常(インスリン分泌や感受性の低下)
③ 食事療法・運動療法を行っても効果が不十分
- ウゴービは「第一選択の治療」ではないという意味。
- 少なくとも数か月間の生活習慣改善(食事・運動)を試みたが効果が得られなかった場合に限って使用できる。
④ 次のいずれかのBMI条件を満たす
・BMIが27kg/m²以上であり、2つ以上の肥満に関連する健康障害を有する
- この場合、肥満により生じた病気(健康障害)が複数存在している必要がある。
- 例:高血圧+脂質異常症、脂肪肝+睡眠時無呼吸など
- 肥満が「命や生活の質に明確な影響を及ぼしている」状態
・BMIが35kg/m²以上(単独で適応)
- これは「高度肥満(Grade 2以上)」に該当。
- 健康障害の有無にかかわらず、重度の肥満そのものがリスク因子とされ、薬物療法の対象になる。
【まとめ】
条件の構成 | 内容 |
---|---|
前提 | 肥満症である(医師の診断が必要) |
合併症 | 高血圧、脂質異常症、または2型糖尿病のいずれかを持っていること |
治療歴 | 食事・運動療法を一定期間行っても体重減少などが不十分だった |
BMI条件 | – BMI ≥ 27 かつ健康障害2つ以上- または BMI ≥ 35 のいずれか |
この基準は、「安全に、かつ医学的に必要な人のみに処方する」ための制限です。逆にいえば、美容目的のみ、または軽度の肥満(BMI 25〜26)では保険適用にならず、自由診療(全額自己負担)となります。
投稿 ウゴービの効能・効果 は メプラス - MEPLUS に最初に表示されました。