毛じらみ

毛じらみとは?

毛じらみは、毛じらみ(Pthirus pubis)という寄生虫が皮膚に寄生して発生する感染症です。主に陰毛に寄生しますが、場合によっては脇毛体毛、まれにまつげ眉毛にも寄生することがあります。


感染経路

毛じらみは主に以下の方法で感染します。

  1. 性的接触

    • 性行為や親密な接触を通じて感染することが最も多いです。

  2. 寝具や衣類の共有

    • タオルシーツ下着などを共用することで感染する可能性があります。

  3. 間接接触

    • 稀に、公共の施設(ホテルのベッドや布団)を介して感染することもあります。


症状

毛じらみの主な症状は以下の通りです。

  1. 強いかゆみ

    • 毛じらみが皮膚から血を吸う際に唾液を注入するため、アレルギー反応を引き起こします。

    • 特に陰部脇の下で強いかゆみを感じます。

  2. 赤い発疹やかぶれ

    • 噛まれた部分に赤い斑点発疹が見られます。

  3. 青黒いシミ

    • 吸血後にできる小さな青黒い点が見られることがあります。

  4. 白い卵や虫の発見

    • 毛の根元に白い卵(シラミの卵)が付着し、肉眼でも確認できることがあります。

    • 成虫の毛じらみは1〜2mm程度で、茶色や灰色をしています。


検査方法

毛じらみの検査は、以下の方法で行います。

  1. 視診

    • 医師が皮膚や毛の根元を観察し、虫や卵の存在を確認します。

  2. 顕微鏡検査

    • 採取した毛を顕微鏡で観察して、毛じらみの存在を特定します。


治療方法

毛じらみは、適切な治療によって比較的簡単に治療可能です。

1. 医薬品による治療

  • シャンプータイプの殺虫剤フェノトリンなど)が使われます。

  • 1週間おきに2〜3回使用し、毛じらみを駆除します。

2. 毛の除去

  • 陰毛を剃ることで物理的に毛じらみを除去することも効果的です。

3. 衣類や寝具の消毒

  • 高温で洗濯したり、アイロンをかけることで毛じらみを死滅させます。

  • 乾燥機を使用するのも効果的です。


予防方法

毛じらみ感染を防ぐためには、以下の対策を心掛けましょう。

  1. 性行為の際の注意

    • 不特定多数の性行為を避ける。

    • 性行為の前後に体を清潔に保つ。

  2. 感染者との接触を避ける

    • パートナーに毛じらみ感染が確認された場合は、同時に治療を受けることが必要です。

  3. タオルや寝具の共有を避ける

    • 公共施設や宿泊施設では清潔な寝具を使用しましょう。


まとめ

  • 毛じらみは、主に性行為を通じて感染する寄生虫です。

  • かゆみや赤い発疹が主な症状で、早期に治療することで改善します。

  • 専用のシャンプーや毛の除去寝具の消毒が効果的です。

  • パートナーと同時に治療し、再発を防ぐことが重要です。

感染の疑いがある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

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