ホスホジエステラーゼ5
ホスホジエステラーゼ5(PDE5:phosphodiesterase type 5)は、酵素の一種で、体内の特定の化学物質(cGMP)を分解する働きを持っています。
■ PDE5の役割とは?
- PDE5は主に陰茎の海綿体、肺、血管の平滑筋などに存在します。
 - 特に重要なのは、性的刺激を受けたときに体内で作られるcGMP(環状グアノシン一リン酸)という物質の分解を行うことです。
 
■ cGMPとは?
- cGMPは血管の平滑筋をリラックスさせ、血管を広げて血流を増やす作用があります。
 - 陰茎の勃起もこの血流増加によって起こります。
 
■ PDE5の働き
- PDE5はcGMPを分解して作用を弱めるため、勃起や血流の維持を妨げます。
 - つまり、PDE5が活発だと、血管が収縮し、勃起が維持されにくくなるのです。
 
■ PDE5阻害薬(例:シルデナフィル)の仕組み
- PDE5の働きを一時的にブロックすることで、cGMPの濃度を保ち、血管拡張・勃起を持続させるように作用します。
 
PDE5が関連する代表的な薬:
| 薬品名 | 成分例 | 主な用途 | 
|---|---|---|
| バイアグラ | シルデナフィル | 勃起不全(ED) | 
| レバチオ | シルデナフィル | 肺動脈性肺高血圧症(PAH) | 
| シアリス | タダラフィル | ED、前立腺肥大症 | 
| レビトラ | バルデナフィル | ED | 
投稿 ホスホジエステラーゼ5 は メプラス - MEPLUS に最初に表示されました。

