サポウイルス
サポウイルス(Sapovirus)は、胃腸炎(感染性胃腸炎)の原因となるウイルス性病原体の一つで、ノロウイルスと同じカリシウイルス科に属します。特に乳幼児や高齢者、免疫力が低下している人に感染しやすく、下痢や嘔吐を引き起こすことがあります。
サポウイルスの特徴
項目 | 内容 |
---|---|
属 | カリシウイルス科(Caliciviridae) |
発見 | 初めて確認されたのは日本・埼玉県(埼玉→Sapporoと誤解され命名) |
主な感染経路 | 経口感染(汚染された食べ物・水、接触感染など) |
潜伏期間 | 1〜4日程度 |
症状 | 下痢・嘔吐・腹痛・発熱など(軽症〜中等症が多い) |
感染時期 | 年間を通じて発生、冬季にやや多い傾向 |
感染力 | ノロウイルスほど強くないが、集団感染も報告あり |
予防法 | 手洗い・食品衛生・消毒(塩素系など) |
症状と経過
- 突然の嘔吐や水様性下痢
- 一般的に2~5日で自然回復
- 重症化することは少ないが、脱水症状には注意が必要
予防と対策
- 手洗いの徹底(石鹸+流水)
- 調理器具・便座などの消毒(次亜塩素酸ナトリウムが有効)
- 加熱調理(食品中のウイルスを不活化)
- 感染者との接触に注意(特に家庭内・保育園・高齢者施設など)
注意点
- サポウイルスはノロウイルスよりは知られていないが、同様の症状を引き起こすため、臨床的には区別が難しい。
- 検査にはPCR法などが使われますが、通常は症状や経過から診断されることが多いです。
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